和音の基礎知識1


 編曲において、音の足し引きは非常に重要なテクニックです。しかしこれを説明するためにはある程度の和音に関する知識が必要ですが、残念ながらここで初歩の初歩から説明するわけにもいきませんので、学校の音楽の授業で習う程度の説明は割愛させていただきたいと思います。どうしてもわからない時は検索エンジンで「コード理論」や「和声法」を検索するか、専門書をひいて下さいますようお願い致します。

 まずは基本的な和音の構成とそれぞれの音の役割について簡単に復習しましょう。きっと中学や高校の音楽の授業等でやったと思います。少しずつ思い出してください。
 最も簡単な和音はある1つの音の上に3度上の音と5度上の音を重ねることによって構成されています。たとえばドを基準にするとその上にミ、ソを重ねることによって一つの三和音が完成するわけです。このとき基準になっている音を「根音」、根音の3度上の音を第3音、根音の5度上の音を第5音と呼びます。ここで何気なく使っている「度」という尺度ですが、これは音と音の間の幅を示す単位で、ドの隣のレの間は2度、ドとミの間は3度、ドとオクターブ上のドならば8度という具合に数えます。
 この根音、第3音、第5音の三つから構成される和音こそがもっとも簡単な和音です。そしてその根音の名を冠してコードの名称は作られます。たとえばCメジャーといえばC、E、Gの3つで構成された和音であることがわかります。和音の種類によってはこの3つ以外の音を含む場合がありますが、これ以外の音は和音の雰囲気を変えたり、緊張感を加えたりするための補助的な音です。以後、このような音をここでは付加音と呼ぶことにしましょう。

 根音は和音において最も重要な音で、主に最低音楽器が担当します。メロディと根音が演奏されれば、聴いている人はおおよその和音を想像することができます。第3音は長調と短調を決定付ける大切な音です。第5音は和音の響きを豊かにする効果があります。和音の性格などには直接影響を及ぼしませんが、第5音が入らないと和音は貧弱で不安定に聞こえます。またこれら以外の付加音は和音の色合いを変えますが、基本的な和音の構成には影響を与えません。



前へ       目次へ      次へ