幅広いダイナミックレンジ
金管楽器はオーケストラの中で、打楽器に次いで音の大きな楽器です。また熟達した奏者であれば、消えるか消えないか位の限界に近いところまで音量を絞ることも可能です。このため音量のレンジは非常に幅広く、ダイナミックレンジをフルに使えば劇的な効果を得られます。また、金管楽器は音量に対する音色の変化も非常に顕著で、ピアノでは囁くような、フォルテでは星が煌かんばかりの輝かしい音色となります。特にフォルテとフォルテシモの間には大きな音色の変化があり、後者のような音色は「音を割る」と表現され、非常に荒々しい音色となります。
割った音はお世辞にも綺麗な音とは呼べませんが、力強さや怒りを表現する場合など、使い方によっては非常に劇的な効果を生み出します。しかし、多用すると非常に耳障りで演奏全体の印象が汚いものとなってしまうので多用は禁物です。
金管楽器にとって、ピアノはフォルテによりも難しく、ある程度以上の水準の奏者でないとピアニシモのような弱音は期待できないことを頭に入れておいてください。無理に音量を絞ると音が抜けてしまうことがあり、そのような場合は音量を全体的に上げるなどして幅広いダイナミックレンジを保つようにします。
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