移調楽器の記譜法
移調楽器とは記譜上の音と実音が違う楽器のことを指します。金管楽器ではトランペット、コルネットがBb、ホルンがFの移調楽器です。まず下の楽譜を見て下さい。

記譜上は同じドでも実際に発音される音はトランペットではBb、ホルンではFとなっていますね。つまり、Bbの移調譜ならば、書いてある音より常に2度下の音が演奏され、Fの移調譜ならば常に5度下の音が実際に演奏されることになります。またそれに伴い、調号も変化しますので注意が必要です。Bb譜であれば、フラットが2つ、F譜であればフラットが1つ追加されます。もともとシャープが付いていれば、Bb譜ならば2つ、F譜ならば1つ、シャープが削除されます。
移調の話は難しいですが、最近の楽譜作成ソフトはたいてい移調譜変換機能がありますので、知らなくても何とかなります。変換機能を使わず、手で書く場合は特に臨時記号に注意して下さい。例えばBb譜のファは実音でEbなのでシャープを付けると普通のEになります。またナチュラルを付ければEbに戻ります。
移調楽器ではありませんが、トロンボーンのテナー記号も普段あまり見ることがないので説明しておきます。このテナー記号はビオラのアルト記号と似ていますが、少し上にずれています。このテナー記号ではレの位置が中央のCとなり、シャープやフラットは変わりません。感覚的にはシャープが2つ付いたBb譜です。テナー記号はヘ音記号の楽器が、高音が多いときに見易くする目的で用います。
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