まえがき


 ここのライブラリーにある曲だけでは満足できない方のために、私コアラが金管アンサンブルの編曲の秘技をこっそり、、でもないですがお教えします。(^^ゞ
 ここでいう編曲とは、欧米においては「Transcribe」(書き換え)または「Edit」(編集)と分類される創造的活動を伴わない楽譜の書き換え作業を指します。具体的には原曲のイメージに忠実に楽器の編成等を書き換えるもので、メロディや和音進行、リズムなどに手を加えない編曲を指していると考えてください。日本ではこのようなものも「編曲」とひとくくりにされているため紛らわしいですが、「Arrange」(編曲)とは程遠い作業です。本当の編曲(Arrange)には作曲に準ずる卓越した創造力と音楽的感性を必要とします。
 ここでは基本的な楽典を学んだ程度の人を対象に解説をしています。とはいえ金管楽器を数年吹いた人ならば、楽典を学ばなくても十分理解できる内容ですので、編曲に興味のある方は敬遠することなく、ぜひ一度読んでみて下さい。
 解説は基本編、発展編、応用編に分かれています。基本編では編曲をするために必要最低限の知識を解説します。発展編では金管楽器の演奏能力を主に解説し、より演奏効果を上げるためのテクニックを紹介します。応用編ではピアノ曲の編曲や、パートの増減など、より高度なアレンジが必要な場合のテクニックを解説すると共に、楽譜を指示に対する金管奏者の独特な(自分勝手なとも言う)解釈にもスポットを当てていきます。


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